あかすり

Vol.05

25年分の背中のあかの量とは・・・?
「こぶしぐらいでるよ!」そんなことを言われたら・・・行きたくて仕方ない!
ということで、初めてのあかすり体験をしてきました。
Text/Photo:遠藤 香
まずはネットでご近所の「あかすり」検索。たくさん検索ターゲットにひっかかると思いきや、それらしいものは見つからず。
これだ!と思っても男性専門の風俗店やご近所に住む方のあかすり体験ばかり・・・なかなか無いんですね、あかすり専門店。
あるのは、今はやりのスーパー銭湯ばかり。あかすりだけを体験したいのに入館料がそれなりの値段なので、激しく躊躇します。いくら頑張って検索すれども見つからず、自分なりに妥協してこぎれいなスーパー銭湯にしました。
後楽園LaQua(ラクーア)に電話予約。すでに予約がいっぱいだったのですが、そこを何とかとねじ込み短い15分コースを選択。期待はムクムク膨れ上がります。
実は、楽しみにしすぎていて前日からお風呂に入ってないのです。25歳女子が汚すぎると思いますが自分なりの意気込み。
ショッピングモールも充実で、あかすり前に散財してしまいそうです。受付は2階からのエレベーターのみ直通です。
LaQuaに着くと、まず色々な物を渡されます。室内着は2パターンあり、前をクロスさせる浴衣のような上着のものと、かぶりの物。サイズもSからかなり大きいものまで用意されていました。
まずは入浴。シャンプーは洗い場により二種類用意され女性用のクレンジングまであり、普通の温泉の粗悪な質とはかなり違い、くすねたいほどいいものでした。
いよいよあかすり。
白い分厚いプラスチックのまな板のようなものに、寝かされ施術へ。何か特別な業があるのか!と思いきや、市販されているあかすりで軽くなでていきどんどん強くなるものでした。それでも、自分の手の届かない背中のあかをとってもらえると思うと、25年間分のあかを流せる喜びで自然とにやけます。
ふと、となりを見てみると全身コース施術中の中年女性がいびきをかいて寝ています。かなりの気持ちよさのようですが、内腿のかなり陰部よりのところをごしごしこすられているのによく寝ていられるなーと思いました。
室内着は色合いがかなりくすんだものなので、なんだか囚人気分です。
軽いリゾートなのかと思いきや、なんだかほの暗いイメージです。
15分はあっという間で、最後に出たあかを見せてもらいました。「こぶしぐらいでるよ!」と言っていた友人は全身コース経験者で、私は背中だけ。どのくらい出たのかドキドキしていると、子供の小指分くらいでした。

量的に多いのか少ないのか全くわからなかったので、あかすりをしてくれた女性に聞いたところ「まぁまぁです」と煮え切らないお返事をいただきました。
それなりにすっきりし、しめに再度入浴。
塩辛いお湯が微妙にしみる。しかし、触ってみるとやはり凄くツルツルで背中だけ勢いよく水をはじいています。
あか恐るべし!
そんなことを思いながら、隣の遊園地から聞こえる悲鳴を聞きつつ都会の露天風呂につかるのでした。

また、余談ですがLaQuaには豪華なパウダールームがあり、化粧を落としても無料で化粧をして帰ることができます。
マッサージも評判がいいようですし、女性にはうってつけの都会のスパなのかもしれませんね。

寂しい一人室内着およびビール。
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\17,000-