ちゃんこ鍋

Vol.11

やせっぽっちの俺だって、力士になれるんだ・・・!
前から美味そうだなって思ってたんです。で、外も肌寒くなってきた事だし、ハジメテだし丁度いいかも!って感じで食べてみました、ちゃんこ鍋。
Text:田村 仁志/Photo:遠藤 香
でも、こういう機会を与えられるまで何でちゃんこ食べなかったんだろう、とか考えてみると、昔から自分は小食&ガリガリ体型で非力。正直、体育会系の人たちにものすごく嫉妬してたんです。ああ、俺だってがつがつメシ喰らえたら、もっと強くなれたのに!と。 だからまして力士の主食であるちゃんこなど食べる資格はない、くらいに思ってしまってたのかも…なんて考えすぎか?兎にも角にも、なんの気負いもなく、ちゃんこを食べようと思った。
なんか成長したかも…俺。
さてさて、入ったのは新宿のちゃんこ屋さん。
店内に所狭しと貼られたサインや有名人のサイン。
超度迫力の飲み物。
ゆったり広々とした店内は大衆的でくつろげる感じです。すぐに目に飛び込んでくるのが、店を訪れた力士や格闘家などの記念写真。さすが、ちゃんこ、男らしい!ワクワクした気分で同伴者と二人分のちゃんこと酒を注文します。
さらにちゃんこが煮えるまでの酒の肴に、馬刺し、塩辛じゃが、相撲ロールという料理も頼んでみました。
相撲ロール…?
え??本気でビックリしましたよ。杏酒ソーダ割りが、どんぶりで出てきた!!これが力士サイズ。
熊本産の馬刺し!
激うま!
北海道ではポピュラーな料理、塩辛の乗ったじゃがいも。
かんぱーい!って、なんか勇ましいぞ、どんぶり呑み。酒がうめえ。
運ばれてきた銀の鉄鍋には、溢れるくらいのキャベツ、ニラ、もやし。脇からわずかにだし汁が見えます。いやぁ、さすがちゃんこ、すごい量!ガスコンロに点火したけど、ちゃんと煮えるかな?その間に相撲ロールをいただきます。その正体は豚肉にチーズと青しそが包まれたサクっとしたフライで、名前通りのボリューム感です。非常においしく、なんだかちゃんこ前だというのに自然とお腹に物が入っていきます。馬刺しや、塩辛じゃがも同様で…。
ちゃんこが煮えた頃にはかなりいい具合に胃が広がった感じでした。さあ、ちゃんこが煮えたようです。おおっ!野菜に隠れてた鶏肉や鱈、カニが出てきた!
味噌や生姜など薬味もついていますが、スープだけでも充分うまく、どんどんいけちゃいます。野菜も新鮮でおいしいし、これは普通に素晴らしい健康食じゃないですか。
今まで食べなかったのを後悔しました。
また薬味を入れると、さらに食べやすく、さらに美味しくなるので、もうハフハフ言いながら夢中で食べちゃいました。どんぶり酒にも助けられ、自分でも驚くくらい食べられました。
俺、こんなに食べれたんだ…。
でもさすがに最後の方は許容量の限界を向かえ、闘いでしたね、自分との。力士は本当にすごいですね。毎日そうやってでかくなってるんですね。とりあえず自分に勝てて良かったです。ごっつあんでした!
後半はジーンズのボタンも飛ぶ勢いです。
新宿コムサ近くの大翔さん。おなかいっぱいです!
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