ベル食品 Vol.12
ローカル食品「成吉思汗たれ」をどのようにして食べてみようか。
ベル食品を知っていますか?北海道では定番で、東京ではその存在すら知られていないベル食品。このメーカーの出している「成吉思汗たれ」という商品。ジンギスカンを漢字で書くと「成吉思汗」。つまりこれはジンギスカンのタレなんですが、とにかくなんにでも合う万能との噂を聞き、北海道のローカル食品を初体験してみました。
Text:堀江健太郎
当サイトのライター遠藤さんは北海道出身。夏に北海道へ帰ると聞いて、なにはなくともこのタレを買ってきてくれと懇願。そうしてついに念願の「成吉思汗たれ」を手に入れました。 まずはタレのみをペロリ。ふむ、オイスターソースに香辛料を加えたような、濃い味がします。焼肉のタレといわれれば、それでなんの疑問もいだかないと思います。
地元遠藤さんお勧め料理は「野菜炒め」という事なのだが、残念ながらこの日はだらけてしまい、夕食の買出しをしていない為冷蔵庫は品薄状態。ピーマンはあっても、キャベツがなければ野菜炒めは成立しない。こんな残り物食材を炒めて美味しくいただくには、やっぱりチャーハンしかありません。さいわい私の感覚では、チャーハンをこの「成吉思汗たれ」で味付けをしてもイケるという判定を下してます。 本日はこちらの残り物食材でチャーハンを作ります。
・長ねぎ
・ピーマン
・レタス
・ベーコン
・ザーサイ
・玉子
下準備として長ネギやピーマンを細かく切り、レタスを裂き、玉子を溶く。チャーハンを作る際に悩むのは、その炒める手順。先に玉子を炒って別皿へ移しておく、玉子は具方式か、ご飯と玉子を先に絡めてしまう黄金チャーハン方式か。今回は後者の黄金系で作ることにしました。中華鍋を煙が出るまで熱し、油を多めに入れ、長ネギ、ピーマン、ベーコンを炒める、さーっと軽く炒めて具にも塩コショウを多少つけておきます。
そして玉子ご飯を投入、玉子が焦げ付かないように一生懸命鍋を振ります。火力の弱い家庭でチャーハンを作る際は、鍋をコンロから持ち上げず、熱を逃さないのがポイント。というのは「ためしてガッテン!」で言ってました。炒まってきたらザーサイとレタスを入れ、全体に塩コショウで味のバランスを整える。タレ系は最初に入れると焦げ臭くなってしまうので、最後に風味と味付けとして、今回の主役「成吉思汗たれ」を入れます。 サーッと炒めて完成!味見をしてみると、なにか物足りない。タレを加えたいけれど、今更加えるとご飯は湿っぽくなってしまうので、風味付けとして無縁バターを一欠けらいれて今度こそ完成です。
さぁ、北海道では定番。東京では幻の万能「成吉思汗たれ」の実力はいかに?いただきます!パクリ。パクリ。…普通だ。味付けが悪いわけではない、これ以上タレや塩コショウが多くても、しょっぱくなってしまっただろうし、味が薄いわけでもない。タレを最初に舐めた時から思っていたのだが、決して東京では味わったことがないくらい独特な味なわけではないのです。そんなわけでたとえチャーハンを作ったとしても、びっくりするくらい新しい味が展開されるわけではなかったのです。しかし、よく考えてみると、元々ジンギスカンのタレなのに、チャーハンでも普通に美味しくいただける。これはまさしく万能という結果なのではないでしょうか。
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