エアロビクス

Vol.15

羞恥プレイの最高峰!珍奇な自分にうなだれます。
長いことジムに通っているものの、参加したことのないレッスン、エアロビクス。
今回は中級クラスのレッスンに突如参加してみました。
Text / Illustration:遠藤 香
実は私、ジムに通っているのですが大人数で受けるレッスンより、個人で黙々と自転車をこいだり、走ったりするのが好きです。
そんな時、いつも視界の隅に入るのは恥辱ともいえるポーズで汗みどろに踊り狂うおばさんたち。興味本位であの世界に飛び込んでいいものだろうか・・・。かなり迷いましたが、せっかくの会費を無駄にはできない!
ということで、ととうとう禁断のエアロビクス体験です!
ジム内で自分で自分を撮影できないため、今回は体験内容をイラストでご紹介します。
おずおずとレッスンルームに入るともう既に、生徒で一杯!先生はというと・・・絵に描いたようなエアロビクスの格好でした。しかもやたらハイテンションでタメ口!
他の生徒のひそひそ話に耳を澄ますと、アメリカ帰りの帰国子女とか。どんどん帰国子女のイメージが崩壊します。人数もそろい、いよいよレッスンスタート!
前衛的なのか何なのか。動きを見ていると薄ら寒いものさえ感じてしまいます。
私に参加する資格があるのだろうか・・・。
やたらとハイテンション。
テンションの低さを見つけられると集中攻撃を受ける。
音楽は、80年代風。尻ごみしていると先生に見つかってしまい、「スマイル!スマイル!」と言われてしまったので義務感に煽られ、体を動かすも一人で盆踊りのようでした。生徒はみんなバラッバラの動きで、これは一体どこに効く体操なのでしょうか。
15分動き回り、5分の休憩。知らないおばさんか、男なのかもわからない人に話しかけられる。それもたった一言「いいよねっ」。
「はい」とうつむいたまま答え、後半戦へ。
←脚の動きのイメージ。
上:声も出さないと注意されてしまいます。

左:結局この人の性別がわかりませんでした。
男の人とおばさんの見た目の境界線って曖昧ですよね。
後半はもっともっと、激しいテンションへ!おばさん達のアドレナリンも大噴出です。
私は一貫して、盆踊り。今更ながらまったく向いていないことを痛感しました。締めくくりはなんと大声で「イエーーーイ!」と言いながら、みんなで手をたたきあうらしかったのですが、初参加で全くわからなかったため、隣のおばさんに手を出されて「え?」っという顔をしてしまいました。そこでおばさんのテンションは行き場がなくなってしまったらしく、冷たいまなざしで見られてしまいました。
「だって初めてだったんだよ?」というまなざしを返しましたが、理解していただけなかったようで、終始むっとされておりました。
しかし・・・エアロビクス恐るべし。前面鏡張りのルームで自分の見たこともない珍奇な動きを目の当たりにするなんて・・・
これ以上の恥ずかしいプレイはないな、と実感しました。
レッスンは初級・中級・上級とあり、難易度が増す毎にテンションもあがるようです。やはり私には黙々と自転車をこいでいるほうがあっていたみたいでした。
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