熱いクラブ Vol.16
ドレスコードにひっかからない事がおかしい。
初めてというべきかどうなのか。クラブ自体は行ったことあるけれど、ジャンル違いの敵陣へ乗り込んだのは初めてです。友人曰く今一番アツイというクラブへ行ってみました。
Text:堀江健太郎
私は気まぐれにDJもやったりするのですが、ジャンルとしてはラウンジ系なので、イマドキな若者というべきか、メディア好きな若者というべきか、音楽としてはavex系の音楽がかかってそうなクラブというのは、ジャンル違いもいいとこで行きたいと思ったことがなかったわけです。
入るとまずはラウンジ。地下がクラブになってます。ラウンジは普通のカフェのようで私でも居心地が良かったです。
そんな所へ行きませんかとお誘いを受け、異文化の人たちは怖いしお断りしようかと思ったのですが、人生何事も経験だと思って行ってきました六本木!友人の話によると今一番アツイ所らしいのです。ドレスコートとIDチェックがあるということを聞き、暑いのにスーツ着てかなければならないのかと思ったら、そこまで気にすることはないということで、ほぼ普段どおりのお洒落をして向かいました。クラブの入口で黒服へ免許証を提示して入場。こんな私は断れるんじゃないかと、かなりドキドキしました。
借りてきた猫というよりも、初めての親戚の家に連れてこられた子供みたいに、勝手も分からずただただ友人のあとを付いて回ります。フロアへ行くとなんだか異様な光景です。ダンスフロアを囲むように壁際にはソファー席。そこではボトルクーラーが置かれて豪遊風な人たちやら、なんかもう私からしたらやんちゃな怖い人たちが楽しんでるわけですよ。かと思えば踊るでもなく、女性がズラーッと並んで座ってる所もあるんです。ものすごく異様な光景です。あれですよ、私の目から見たら吉原の遊郭です。っていうか自分はやっぱり浮いてます。ギンガムチェックのシャツ着た男の子なんていないよ!

←早めの時間なので、フロアもまだまばら。

↓暗くて分かりにくいですが、線に沿って女性がズラリと並んでいます。

↑あまりの状況に呆然と誰もいないフロアを眺めるする友人たち。

←フロアにもバーカウンタにも誰もいない…
うわー、うわー!とある意味面白くてしょうがなくなってきました。かかる曲は洋楽の苦手な私でも聞いたことあるー!と言ってしまいそうな曲たちです。しばらくすると踊っていた友人が、トランスを聴きたい気分だということで、トランスは別館なので移動しようというのです。私はもうお好きなように身を任せて移動したわけですが、別館到着してビックリしました。だ、誰もいない!音楽は確かにギュンギュンのトランスですが、フロアでなんか都会に似合わない雰囲気の人が3名ほどまさにトランス状態で踊ってるんです。だって白い手袋してますよ。ラッツアンドスターですか?照明が一瞬フロア全体を明るく照らすと、ハッと我に返ったように恥ずかしそうに動きが止まる様が面白くてたまらなかったです。
友人は人がいない所へ案内してしまって申し訳なさそうに謝るのですが、いやいや個人的には物凄い楽しめたので、むしろ感謝したい気分でした。もう一度最初の方へ戻って、友人は踊りを楽しみ、私はマンウォッチングを楽しみ、お互い満足して3時頃帰りました。こんな機会がなければくる事もなかっただろうし、貴重な体験ができて良かったです。今度は逆に私の好きなジャンルのクラブイベントへ、友人を誘ってみたいなと思いました。
TOPへ戻るTOPへ戻る 前へVol.15 ハジメテノエアロビクス Vol.17 ハジメテノ宮崎県民次へ この特集の一覧へこの特集の一覧へ

\17,000-