ニコレット

Vol.29

強烈なインパクトのCMのニコレット…本当に効果はあるのでしょうか。
風邪を引いた時にしかしたことの無い禁煙…喘息が出てしまった今、はたして禁煙することはできるのでしょうか。
Text/Photo:遠藤 香
私、ヘビースモーカーでして。
煙草が大好きなため禁煙などしたこともなかったのですが、突如喘息になってしまい禁煙をすることになりました。
しかし一日2箱の私に禁煙はできるのでしょうか?自分の意志だけでは到底無理なので噂のニコレットに挑戦してみました。
ニコレットにはノーマルタイプと、ミント味があるようで薬剤師に相談した所ミント味の方が噛みやすいとのことでミント味を購入してみました。24個入り2,100円。一日に31本以上の喫煙者にはガムの使用制限が一日24個まで。この時点で破産の悪寒です。使用法は以下の通り。
普通のガムとは上方が違うので注意を!!
一日に噛んだガムの個数を記録できます。
☆かみ方と注意ポイント
1.シートから1個を切り離します。裏面のシールをはがし、下のアルミに切れ目を入れて、指で押し出します。
2.ピリッとした味を感じるまで、ゆっくりとかみます(15回程度)。かみはじめの時は、味が強く感じることがありますので、なめたり、かむ回数を減らすなどしてください。
3.そしてゆっくりかんだあと、ほほと歯ぐきの間にしばらく置きましょう。
(味がなくなるまで約1分間以上)
4.(2)から(3)を約30〜60分間くり返した後、ガムは紙などに包んで小児の手の届かない所に捨ててください。※唾液が多く出すぎたときは、飲み込まず、一度ティッシュなどに取って下さい。
噛み方がなかなか難しいのですが、いざチャレンジ。
味はというと…まずい。ミント味も何もしなく、噛んだあとのガムの味という表現が一番適切です。口の中に広がる微妙な刺激と、ガムを拒否するが如く増えつづける唾液。
あまりの気持ちの悪さに一粒目はすぐに吐き出してしまいました。口直しに煙草を欲してしまいそうです。そういうわけにもいかないので、一日の使用分を禁煙カレンダー(商品付属品)につけながらもう一粒。…やはり耐えがたいほど不味い。一時間近くこんな味のものを口の中に保持していることは不可能に近いと思われます。とにかく噛んだあとの味!自分の唾液と相俟って不味さが倍増!仕事をしながらなどもってのほかで、集中力がすべて口の中に向けられます。
冷静に考えてこの商品を一日1箱噛み、禁煙プログラム終了の三ヶ月を計算してみるととんでもない金額に。物凄い恐怖を感じ、かかりつけの医師に電話をしてしまいました。すると「あなた、そんな急にやめられるわけ無いでしょ、徐々にでいいから自分の意志でやめなさい。仕事もはかどらないわよ。」ということでした。
そりゃあ、そうですよね。一日二箱の人間が、急にやめられるわけ無い。そこで、ニコレットとの併用を試みてみることにしました。
・ニコレットを噛んだすぐあとの喫煙は体に負担をかけるので、最低一時間の時間を空ける。また、その逆も。
・6mmの煙草を1mmにする。
・寝起き、食事後の喫煙を避ける。
この三点を守り、禁煙を続行することにしてみました。禁煙から一週間。一日二箱だった喫煙量が、半分以下になりました。これはかなり驚くべきことです。目に見える成果がここに来て得られた感じです。
やはり、デスクワークでダラダラした喫煙は、「吸いたい」という気持ちより常習性が勝ってしまっているようですね。禁煙をお考えの方は、無理に急にはじめるのではなく、補助剤との併用で自分の習慣からちょっと離して考えるといいかもしれません。煙草は自分へのご褒美程度、非喫煙者のことを考えて。そうすれば自然と遠のいていくものなのかもしれないと思いました。すいすぎにはご注意を。
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